私の家庭は一般的なものではなかったのかもしれません。
今振り返っても、やはり辛い記憶の方が多いです。
しかし、毒親と一括りに定義できるものでもないと思っています。
とくに母に関しては、母なりにできることを精一杯やってくれましたし、今も家族の要でいてくれていると感じています。
母はDV家庭で育ち、居ない子として扱われ、学校でもいじめの対象となり、十代で一人で家を飛び出し、懸命に生き抜いた。
大人になって結婚・出産をし、私たちを育てるうえでもさまざまな苦難があったでしょう。
子供がそのまま大人になったような父親と比べて、母は私たちを育てるという意識をきちんと持っていたように思う(父は父で発達段階に問題があったのでしょうが)。
母を捌け口にしたこともありました。
絶対に言ってはいけないこと、してはいけないことをしてしまったこともあります。
私も十分に大切にされていたとは言い切れません。
洗濯物は溜まり、食器は溢れ、衛生観念に問題がありました。
私の心に関心が向けられることは無く、ネグレクトに近い状態でした。
「ご飯さえあげていれば勝手に育つと思ってた」とぽつりと溢していたこともあります。
子供の愛し方が分からなかったのだろうなと思います。
私も未だに私自身の愛し方が分かりません。
けれど、「よく頑張った」と言ってあげたい。
言ってあげてもいいのかな。
未来の自分に期待をしていきたい。